トリートメントの選び方:成分や特徴について知ろう
いろいろな髪質、いろいろな悩み
──まずは根本的な理解から
髪の毛には、太い髪、細い髪、硬い髪、やわらかい髪など、さまざまな髪質があります。1ミリもないくらいとても細いものなのに、この大きな違いは何が原因なのでしょうか。
髪の毛は
- 髪の中心部であるメデュラ
- 髪のほとんどを占めるコルテックス
- 髪の表面を守っているキューティクル
の3つの層から成り立っています。
最大85%を占めるコルテックスが、髪の毛の太さにつながります。コルテックスの主成分はタンパク質で、ほかに脂質、水分、メラニン色素が含まれています。
コルテックスを魚のうろこのように何層にもなって包んでいるのがキューティクルです。キューティクルのうろこ1枚1枚は、細胞間脂質のセラミドでつながれています。
そして髪全体を構成する99%は、ケラチンというタンパク質です。ケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質の総称で、弾力性があります。たとえば私たちの爪もケラチンでできている、というとイメージが伝わるでしょうか?
トリートメントの成分って
どんなもの?
トリートメントは髪の悩みを助けてくれるものですが、トリートメントにはどんな成分が入っていて、どんな働きをしているかを見ていきましょう。
- キューティクルを保護し、水分量を調節する補修エッセンス
- 手触りをよくしてツヤを出すシリコンやオイル成分
- 髪をやわらかくして、静電気を起こりにくくする界面活性剤
これらの成分が、ダメージを補修して、髪をなめらかにしてくれるのです。
特にダメージが気になる場合や、毛先のクセやうねりが気になる人、髪がまとまりにくい人は、オイルが含まれたトリートメントがおすすめです。
髪の悩み別!
あなたに合うトリートメントは、これ!
もともとの髪質が違ううえ、日々の生活により髪のコンディションはさまざまです。そこで、自分の髪の状態に合わせたトリートメントを選ぶことが大切になります。パンテーンでは、髪の悩みを大きく3つに分けて、それぞれに最適なトリートメントを用意しています。
〈髪のダメージに悩んでいるあなたへ〉
髪を伸ばしていると、毛先の髪は年を重ねていることになり、ダメージも積み重なります。髪は1カ月で約1㎝伸びるので、30㎝のロングヘアの人の毛先は、およそ2年半前のもの。そしてヘアカラーやパーマもダメージの原因になります。できてしまった枝毛を元に戻すことはできませんが、見た目や手ざわりを改善することは可能です。ダメージを補修して、プロテインの流出をおさえる「エクストラダメージケア」シリーズがおすすめです。
〈髪のうねりに悩んでいるあなたへ〉
髪のパサつきやうねりは、髪の水分量が原因です。ひとことで言うとパサつきは水分不足、うねりは水分量の部分的なアンバランス。
うねりはダメージを受けて髪のキューティクルがはがれてしまった部分に水分が入り込み、髪の一部が膨張することで生まれます。夕方5時のパサつき、ひろがり、うねりの原因の1つであるダメージを補修する「リペアー ゴールデン カプセル ミルク」がおすすめです。
〈髪のハリ・コシに悩んでいるあなたへ〉
髪に含まれる成分全体がエイジングにより少なくなり、ボリュームを失ってくることがあります。
その場合、根元からふんわりとボリュームをアップさせる「エアリーふんわりケア」シリーズがおすすめです。
どうやってケアするのがいいの?
トリートメントには、「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」があります。 しっかりケアしたいときは、両方を併用するのがやっぱりおすすめ。
朝はヘアセットの際に洗い流さないトリートメントをつけて、日中の紫外線や静電気対策をするとよいでしょう。 夜は入浴時に「洗い流すトリートメント」でダメージをしっかりと補修します。
お風呂上がりに「洗い流さないミルクトリートメント」をつけてドライヤーをかければ、翌朝までしっとりとした質感を保つことができます。
何もケアしなければ、ダメージは蓄積される一方。毎日のトリートメントが美しい髪の第一歩なのです。