知れば、必要なケアが見えてくる 大人髪とヘアケアその真実

大人髪とヘアケア その真実大人髪とヘアケア その真実

倉田 荘太郎
医学博士 日本臨床毛髪学会所属
日本における育毛および形成外科の専門家で、日本臨床毛髪学会(JSCHR)常任理事。日本臨床皮膚外科学会(JSDS)理事。育毛およびアンドロゲン研究に焦点をおいた研究で、世界中から認知されるに至り、現在、世界中の国際学会に招待され、講義を行っている。医療法人別府ガーデンヒルクリニック、くらた医院院長を兼任。

髪のエイジングはいつから?
髪も体の一部、同じタイミングでエイジングは起こっています。
一般的には30半ばから次第にサインが出始めますが、自覚し始めるのは、40代になってからという人が多いようです。忙しい毎日に追われていると自分自身の優先順位が低いため、サインに気づきにくいもの。自分に目を向ける余裕が生まれる50代くらいになって、突然髪の老化を突きつけられ、焦るという声もよく聞かれます。裏を返せば、髪や爪は、全身の健康状態を知る目安にもなるのです。
髪のエイジングサインとは?  

白髪とボリュームの減少の大きくふたつ。ボリュームの減少は、髪自体が細くなること、同じ面積に生える髪の密度が低くなることの両方が同時進行で起こるため、急激に実感につながるのです。頭頂部の髪がぺちゃんとなることで気づかされる人が多いようですね。
また、この2大悩みの次に挙げられるのが、うねりやくせ。若いときの髪は一本一本が太く、断面が丸いのですが、年齢を重ねると細くなるのに加え、断面が扁平化。そのためうねりのある髪が増えてくるのです。うねりのある髪は、手触りがざらざらして、まとまりが悪くなるのに加え、光の反射が乱れるために艶が低下。この質感や艶の変化もエイジングサインのひとつです。  

 
髪のエイジングの原因は?  
 

ホルモンのバランスは、髪の成長や皮脂の分泌に影響を与えています。女性ホルモンが減少すると、抜け毛や薄毛が起こったり、ボリュームや艶がなくなったりするのです。また、女性ホルモンの減少で、相対的に男性ホルモンの作用が強まり、女性に男性型脱毛症が起こるケースも。
もちろん、不規則な生活やバランスの悪い食事、睡眠不足、過度なダイエット、ストレス・・・・・すべて、髪のエイジングに深く関与しています。体に無理を強いると、健康な髪は生まれません。  
 

髪のエイジングを防ぐには?  
 

健康な髪は、健康な体に宿ります。長い目で、健康な暮らしを心がけるのが何より大切。また、ホルモンバランスにはストレスが大きく影響しています。精神状態がいいと、免疫能力も上がるので、毎日笑顔で過ごすことが、ひいては髪の若々しさを保つことにつながります。
さらに、頭皮を清潔に保ったり頭皮のマッサージをしたりするなど、これから生えてくる髪を健康にする努力、今ある髪の質を毎日のケアでより高める努力、その両面を意識しましょう。今を見つめて正しくケアすれば、今後の髪が変わります。気づいたときが始めどきなのです。